スロット”る”(笑)立ち回り考察
無駄話シリーズ
乱数の話し
『ぐぉ〜っ、このHANABI、絶対に6なのに、なんでこんなに連荘せん!』
あれは2002年だったろうか、某MルハンK見店にて、
せっかくつかんだ設定6のHANABI(3日間据え置きの2日目)にて、
終日ぶん回しを敢行するも、結果は+900枚の差玉…。
ヒキが悪ければ、いくら6でも…悪い波だったんだな…
って、そもそも
『波』って、ナニ?
完全確率なんだから、常に前ゲームの事象は次ゲームには干渉せず(独立試行と言う)、
毎ゲーム一定の確率でボーナス抽選してるんだよね? ってことは、『デジタル』だ。
にもかかわらず、『波』という、いわば『アナログ』にて事象を捉えようとするのはナンセンスでは?
ということで、このページでは、実機での乱数の取得から、完全確率、波、ヒキというものについて
駄文
を連ねていきます。
雑誌からの パクリ 引用や前提条件等を除いては、私の持論が混ざっているので、
くれぐれも目くじら立てて批判しないように(^^;
あ、間違いについては掲示板にて指摘お願いしますね(^^;;;
【『完全確率』にまつわる話し】
よく『完全確率』って言葉を聞きますが、
学術用語っぽく聞こえるけど、実は違う。
実はコレ、
パチンコ・スロットでしか使われない言葉なんですよね。
反対の意味…でいいのか?…に確率変動、いわゆる『確変』があります。
つまり、完全確率とは、常に一定の確率で抽選しなさいよ、と言うこと。
パチンコでは許されている『確変』。なぜスロットではNGなんでしょうか。
実は、お上の解釈では(4号機までの話しなんですが)、
BIGボーナス作動時にREG抽選確率が上がっている=確変状態
ということだったらしいです。
さて、5号機においては、いったいどういう『屁理屈』で返答するのでしょうねww
【パチスロの乱数生成】
2000年末に、某必勝ガイド誌にて、HANABIのRAMモニタリングをしてました。
実に面白かった。
記事の中に『Rレジスタ』って言葉が出てきていたので、
メイン基板のCPUはZ−80かそのセカンドソースあたりを使っているんでしょう。
たぶん、5号機でも同じかな。演出用のサブ基板にはもっと高性能なCPU使ってるんだろうが。
で、『Rレジスタ』ってなんじゃ?
って思われる人が大半かと思う…いや、このページを見ている人間はそうでもないか?
Z−80ってCPUには、RAM(ランダムアクセスメモリ:随時読み書き可能な記憶装置)に
DRAM(ダイナミックRAM:記憶保持動作が必要なRAM)を使用する際に、
その記憶保持動作に必要な数値を記憶しておくCPU内部の記憶場所を持っています。
それが『Rレジスタ』です。
ちなみに、なんで記憶保持動作が必要かというと、DRAMは極小コンデンサの集合体で、
そのコンデンサに電荷が貯まっているか(1)貯まっていないか(0)で情報を記憶しているんだ。
だけど、そのまま何もしないでいるとコンデンサ内の電荷が勝手に放電しちゃうんで、
電荷を貯めなおすって動作(リフレッシュという)が必要ってわけ。
んで、メモリのリフレッシュ(Refresh)に使うレジスタだから『Rレジスタ』って言うんだわさ。
んで、このRレジスタ。CPUの動作とはまったく関係なく、メモリブロックの情報を記憶しているんだけど、
時間に応じて超高速に値が変化するため、『Rレジスタの内容を見せろ!』という命令を実行するたびに
不規則な数字を見せてくるので、プログラミングではよく擬似乱数の生成に使用される、というわけです。
…前フリ、長いぞ
まぁいいや、駄文だから(ぉ 続ける。
さて、この『Rレジスタ』。なぜか7ビットなんですね。つまり0〜127までしか生成できない。
それ以上の数字が欲しい時には? しょうがないですよね、複数回Rレジスタから乱数を取得するなりして、
その後計算によって水増ししなきゃいけないんですわ。
ということで、パソコン等で生成される乱数は『ソフトウェア乱数』『算術乱数』『擬似乱数』等と呼ばれるのです。
コレに対して、サイコロを振る、宇宙線を利用する、おみくじを引く等によって得られる乱数を『物理乱数』と言います。
さて、ホントに前フリ長すぎですが、パチスロに使われている乱数も当然『擬似乱数』です。
乱数取得タイミングは主にレバーを叩いた時です(ハナビはなんと、リール始動時だそうです)。
もともとRレジスタが7ビット分(〜127)しかなく、
しかもそこから算術的に生成した乱数って、本当に偏らないものなの?
実は、プログラムの乱数生成部分でなんかしてるんじゃない?
と疑って、RAMのモニタリングをしてまで検証した記事が手元にありますので、
パクります 引用させていただきます。
【パチスロの乱数生成、及びサンプリング(例:ハナビ)】
役判定乱数=カウンタ値+(Rレジスタ値×2+1)+1
(生成される乱数は、1〜16384)
これが、ハナビのプログラムで使われている、乱数生成部分の数式だそうです。
カウンタ値ってのがとっても不明なんですが、出ているデータを見る限り規則性がないんで、
他のところから拾ってきている値と解釈しましょう。おそらく内部タイマーか何かでしょう。
小役低確率時 | 小役高確率時 | |||
1〜2000 |
2チェ |
1〜2504 |
2チェ 4チェ 風鈴 氷 リプレイ REG BIG |
役判定テーブルはこんな感じになっているそうです(設定1)
どこかで聞いた話ですが、この役判定テーブル、2本ありますが、解析上では4本あるそうな…怪しい
で、HANABIのメイン基板のRAMとパソコンを直結して生成された乱数をモニタリングしつつ、
役判定乱数の個数と同じ16384Gを消化、集計したところ、
16384Gのサンプリング中、6009個が一度も取得されなかったそうな。
ところ が、理論上は平均6027個と、ほぼ理論値通り。
16384個の乱数の一つが16384回以上ハマる割合は (1−1/16384)^16384=0.367868=36.7868%
これがすべての乱数に均等に降りかかる事象なので、16384×0.367868=6027.153 となるわけ。
取得分布もほぼ均一で、結局コレと言った周期性が見られなかったわけです。
極論すると、
サイコロを6回振っただけ
の状態なんですね。そりゃ、出ない数字も出てくるわな。
【結局、ヒキ、波って?】
役判定乱数が16384個。1日8000G回すとしても、その半分しか取得できていないわけで、
またサイコロに例えるが
サイコロを3回振っただけ
で波が荒いだの何だの言っている状態なんですわ(かなりの極論なのは承知している。承知してクレ(ぉ
ましてや、5号機はどうやら役判定乱数が65536個のようです。そりゃ偏るよ。
結局『波』ってのは、膨大な量のマクロの世界(超大量試行)のミクロ(1日単位、もしくは数時間)を抜粋して、
『荒れている』だのとほざいている状態。
しかもそれって結果論なんだよね。
『順調にボーナス当たってくれて、一日いい波だった』
『序盤一気に連荘したと思ったら、そこからストレート1000はまり。その後また出てくれたから荒波だった』
と、過去の事象を振り返る言葉であって、未来を推測する言葉ではないのよ。
んじゃ『ヒキ』はというと、パチスロにおいては、乱数生成部分のプログラムによる乱数の偏りの影響や、
レバーを叩くタイミング等の要素もあるけど、結局これも『ヒキが良かった』と、過去形で語られるべきもの。
『荒波』
『穏やかな波』
『上がり調子』
『下がり調子』
いろんな波がありますが、それこそ詳細に区分けしようとしたら無数にあります。
無数にあるということは…『波』なんぞ無いのと同じ事だと思います。俺はね。